2024年の新年のご挨拶

まず初めに令和6年能登半島地震により被災された皆様に対しお見舞い申し上げますともに、一日も早く復興されることを心よりお祈り申し上げます。

 皆様におかれましては平素よりブルースカイテクノロジーをご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。本年も電動車にかかわる技術開発に関して皆様のお役に立てるように精進してまいりますので引き続きよろしくお願いします。

 2023年においても世界の市場では、電動車の普及は進んでいます。ただ、日本に住んでいるとあまり電気自動車の普及が進んでいるという実感がありません。実際は日本でも電気自動車の販売台数は2022年、2023年で確実に増加しているものの、全体に占めるその比率は約2%と日本以外の地域と比べると非常に低い状況にあります。
 世界に目を移せば、中国、欧州、北米で着実に電気自動車の比率は高まっていて、さらに2023年は、東南アジアにおいてもタイを中心に電気自動車の販売比率が高まっています。

 少しおおまかに申し上げると、世界中の内燃機関を動力とする乗用車の三台に一台は、日本ブランドの車です。当たり前ですが、日本の自動車産業はそれほど強く世界に浸透してきた日本の基幹産業です。一方、現在の電気自動車の断面でとらえると世界中の電気自動車で日本ブランドとして売られているものは2%程度と思われます。悲観的に捉えると電気自動車の普及が世界で進むということは、日本の自動車産業の存在感がどんどん低下するということになります。

 今後、日本の自動車会社も黙ってはいないでしょうし、現在も電気自動車の開発が進められていることと思いますが、もうこれ以上遅れを取ることは将来の日本の自動車産業に禍根を残すのではないかと懸念しています。世界的なエネルギーシフトの流れにも乗って、電気自動車に対する日本人の意識を変革しない限りは、日本ブランドの電気自動車は世界で評価されるものにならないのではないかと懸念しています。このような意味で2024年は日本市場で電気自動車がどう普及するのかしないのか、電気自動車に対するイメージがどう変遷するのか等において、日本の自動車産業の近未来に大きな影響を与える重要な年になると考えます。

 いずれにしろ自動車の電動化は確実に進行しているし、今後も間違えなく進展します。ブルースカイテクノロジーでは皆様の自動車の電動化に伴う技術開発やビジネスの変革をお手伝いする準備ができております。電動化についてのお悩みや疑問点がございましたらお気軽にご相談いただけますと幸いです。本年もよろしくお願いします。

 ブルースカイテクノロジー(株)は20年から30年以上自動車業界で働いてきた人員が多数を占める、自動車の電動化および関連技術に特化した特異なコンサルティング及びエンジニアリングサービス会社です。
 電動車両の開発・設計、車両の動的評価、分解調査、車両制御、モータ制御、リチウムイオンバッテリの研究開発や生産ラインの立ち上げといった専門的なご依頼はもちろん、各自動車コンポーネントの電動化コンサルティングや、新素材の電気自動車への適応コンサルティングまで、お客様のニーズに合わせたサポートが可能です。